厚生労働省「平成28年度障害者の芸術活動支援モデル事業」

RIGHTS - RIGHTS(ライツ)誕生の経緯 -

Rights(ライツ)誕生の経緯

 当法人は、2010年より国内での「アール・ブリュット」の発信に取り組んでいます。2012年からはヨーロッパ巡回展『Art Brut from Japan(Outsider Art from Japan)』(2012年ドルハウス美術館/オランダ、2013年ウェルカム・コレクション/イギリス)、2014年には日本・スイス国交樹立150周年記念事業『ART BRUT JAPAN SCHWEIZ』展(ラガーハウスミュージアム/スイス)の日本事務局を務め、日本人作家の作品を国外美術館にて巡回展示しています。
 各美術館と作家との間で出展契約を交わす際に、成人で判断能力が不十分な作家の方には、必要に応じ「成年後見制度」の利用をご案内し、法的に定められた作家の代理人をたてていただくことで、権利保護がなされるように取り組んできました。その中で、作家ご本人やその家族の方々、創作活動の支援を行う団体や企業等から様々なお問い合わせやご相談をいただき、相談支援の潜在的な需要の存在や、これにお応えする必要性を強く感じてきました。しかし、当法人は専門の相談窓口としての機能を有していなかったため、他府県にある相談窓口をご紹介するなどの対応に留まらざるを得ませんでした。
 近年、障害のある方々が創作する作品に対する評価の高まりとともに、展覧会への出展をはじめ、商品へのデザイン使用といった商業的利用の需要や作品の売買についてのお問い合わせが増加してきています。障害者の芸術活動支援の場面においては、今後、権利保護のための相談支援体制の整備や、その担い手の人材育成に取り組むことが、障害者の権利の向上や社会参加を推進していく上で最も重要な観点の一つであると考えます。
 障害のある方々により安心して創作活動に取り組んでいただけるよう、相談支援体制を整備すべく、「Rights(ライツ)」は誕生いたしました。